保護者の皆さまへ その2(生徒の皆さんも読んで) 令和2年5月11日 金谷中学校長 山本訓之
保護者の皆さまには、日頃から、金谷中の教育活動にご理解ご協力いただき、ありがとうございます。
さて、ウグイスがずいぶん上手に鳴くようになりました。葉桜となり、藤も見頃を過ぎました。日差しも強く、日中は半袖で過ごすようになりました。人の営みなどお構いなしに、自然はいつも通りの姿を見せていますが、私たちはいつもと違うGWを過ごしました。
残念ながら、臨時休校が再延長され、5月とはいえ、学校の日常を取り戻すことはできていません。しかし、この間、今大切にしなくてはいけないことは何か、そのために今できることは何か、金中職員で考え、取り組んでいるところです。
最上位の目標は、やはり生徒の心身の健康保持です。stay homeも持久戦となり、大人も子どもも無意識下で、少なからず変調をきたしているかもしれません。この事態をどう乗り越えていくか、引き続き考えていくことが大事です。
金中では、「まなびポケット」を通じて、子どもたちとメッセージの送受信が可能になっています。いよいよ12日から、「おはようプロジェクト(略して“おはプロ”)」がスタートします。おはプロとは毎朝8:30に学級担任が「まなびポケット」を通してメッセージを送り、それを見た生徒が「いいね」を押して、1日をスタートする試みです。朝にネット環境がない生徒は、各学年のサポートセンターまで電話をし、健康確認をするものです。
ぜひ、このおはプロの取組にご理解いただきますよう、よろしくお願いします。引き続き、心身の健康が保持できますよう、また再開時には、無理なく学校生活が送れるように、お子さんの家庭での過ごし方について、十分話し合ってください。
しかしながらstay home(家にいて)だけでは、金谷中の存在理由は今ひとつです。stay homeに続いて、keep learning(まなびを止めない)を推進していくことが、今の金中ミッションです。
それでは、金中の「プロジェクト3.8学習」についてお話ししたいと思います。「プロジェクト3.8学習」とは「まなびポケット」のアプリ「eboard(イーボード)」を視聴しながら教科書を進めていく学習です。前回の登校日(4月23・24日)に生徒に説明をし、学習を進めています。生徒が教室で学べない今、学習における三種の神器は①生徒とつながるアカウント、②PC、タブレット、スマホ等情報端末、③Wifi、ルーター等通信環境だといえるでしょう。全生徒が三種の神器を手に入れていない現況において、その環境下にない生徒には別方法のサポートを行いつつ、全員のまなびを止めないことが大切と考え、「プロジェクト3.8学習」を進めていきます。学校から示した学習計画表でお子さんの取組について、下記のようなアドバイス・助言をお願いします。
プロジェクト3.8学習で力を付けるために、
1 今日やるべきことを明確にしていますか?(今日何やるの?等)
2 それに取り組む前に、その手順を頭の中で整理していますか?(何からやるの?等)
3 イヤなことは先にやっていますか?(なかなか進まないのはどうしてかな?等)
4 短い時間を有効に使っていますか?(7:20(登校時間)までに着替えまでやろうか!等)
5 しめ切りを自分につくっていますか?(予定通りできた?等)
ただでさえstay homeでストレスを抱えていますから、叱責なしでお願いします。
keep learning(まなびを止めない)が、喫緊の金中ミッションとはいうものの、今年度の学習内容をきっちり消化することが目的化してはいけません。一番大切なことは、子どもたちが学びたい気持ちを持ち続け、家庭でも学び続けようと思えるようにしていくことです。
プロジェクト3.8学習も5月11日で第1クールを終えます。登校日にとったアンケートをもとに、これからは「家庭授業では、ちょっとしんどいな」という生徒へのケアを中心に進めていきます。
トライ&エラーの言葉通り、私たち教職員もエラーを恐れず、これからも努めていきたいと思います。今後も変わらぬご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いします。